登った下った走った歩いた備忘録

100マイル挑戦は、繰越。。。UTMF 2019

前日

 

仕事を午前中で切り上げ、大池公園へ。前日受付を無事済ませ、ゼッケンを受け取りいよいよだなと実感。

必携品チェックって、忘れ物ないよなぁ~と不安で毎回ドキドキします。

 

富士吉田のファミレスで夕御飯を済ませ、セブンで翌朝の朝飯を買って車で道の駅へ。

ここはSTY富士登山競走や去年のMFのサポートでも車中泊する定番の場所となってしまった。

勝手知ってると気持ちも楽です。

 

当日

 

5:30 起床

予定より早いが、朝食&トイレを済ませ、富士山パーキング(旧北麓駐車場)へ移動。

濃霧で視界悪かったが10分程度で到着。

 

先のバス待ちの選手を横目に、車内で着替えと準備。

着替えと言っても下はスタート会場へ着いてからと考えていたので、多くは荷物として

カバンに放り込む。

 

8:30 スタート会場行きのバスで移動

 

雨足が強まる。天気予報や雨雲の動きでは、スタートの12時前には雨雲が切れるとの予測だったので、期待。

 

10:15 スタート会場到着

 

まだ雨足が強い。というより強くなってきた、、、

着替えるにもテント内は雨宿りの人たちで混雑。止むを得ず小高い丘の山道脇で着替える。

寒い。雨が冷たい。あれ?今日って気温高いんじゃなかったっけ??

1時間前にジェルを流し込み、荷物預けへ。

トイレの行列が長かったので、並んでおく。ここで既にレインの上を着る。

 

トイレ行列は40分くらい。済ますと丁度いい時間。10分くらいでゆるゆると動き出し、

ゲートを超えて鏑木さんにハイタッチしてもらって、いよいよスタート!

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スタート~W粟倉(予定到着時間 13:45、 実績 13:57、 差 +0:12、到着順位 1879

天気は小雨。後半まで脚を残すため、かなり意識的にペースを抑える。

そもそもスタートが後方だった(スタート順位2000位)ので、ペース遅くてもガンガン抜かれることは少なく、むしろチョコチョコ上げていく感じ。長ーいウォーミングアップでW粟倉に到着。水だけ飲んで通過。

 

W粟倉~A1富士宮(予定到着時間 14:45、 実績 15:50、 差 +1:05、到着順位 1867

W粟倉を出た途端、渋滞発生。前後の選手も「ここで時間ロスするとは予定外ですね」と苦笑い。

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20分くらい待って、ようやく動き出す。ほとんど渋滞の記憶くらいしか残っておらず、A1富士宮到着。

 

A1富士宮A2麓(予定到着時間 21:30、 実績 23:10、 差 +2:40、到着順位 1659

A1から天子ヶ岳の登山道入り口まではほぼロードの下り。途中から試走してあったので、「あー、ここからは通ったな。」と気持ちに余裕も。

予定では天子ヶ岳に登ってからライトを付けるつもりだったが、途中コース誘導スタッフから「ここでライト付けてくださいね」と声がかかる。進行が遅れていたことと天気の悪さで早く暗くなり出したので、早々にライトを付ける。

 

前後に選手も多く、流れに乗って登っていくと、試走時よりも呆気なく天子ヶ岳到着。疲労も無い。

天子ヶ岳で止まり小休止する方も多かったが、私はそのまま通過。

予定より遅れていることに焦りつつ、ここで慌ててペース上げてはダメだと言い聞かせ、小休止をせず時間をカットすることに努める。

 

天気が回復することはなく、足元の悪い中黙々と進む。試走時に通過した熊森山前後が結構な急坂だったことを思い出し、「この雨じゃ大変だろうなぁ」と思っていたら、、、、

大渋滞。

登りも、下りも、全然進まない。どんどん時間が過ぎてゆく。周りでは足を滑らせて多くの選手がコケ出している。私も注意していても下ではコケ出し。。。

しかし、あの道の荒れ方は心配だ。今後の大会開催に悪影響残らなければ良いのだが。

 

山道を抜け下りの林道に出た。ここからA2も長いんだよね。下り終わってからの平坦部分はほぼ歩き。

「この先で仲間たちが待っている」という気持ちを頼りに、A2に到着。

 

2時間40分も遅れているので、気持ちは焦っていた。でも、仲間たちの顔を見てホッとした。

「まだ大丈夫だよ!」そう声を掛けてもらえて、前を向いていられた。

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30分の休憩予定だったが、シュークリームとジュースなど差し入れを食べて、15分程度で直ぐにコース復帰。

 

 

A2麓~A3本栖湖(予定到着時間 1:30、 実績 3:46、 差 +2:16、到着順位 1514

あまり記憶はない。多分、闇の中で眠気との戦いだったのだろう。本栖湖のロードへ出てからは、少しでも走って進もうとしたが長くは続かず。走りと歩きを交互に足を進めた。

 

本栖湖エイドで飲んで食べてトイレに寄って。睡魔はどこかへ行ってしまったので、一通りの事を済ませ先を急ぐ。2時間以上の遅れは気を焦らせていた。調子は問題なく、食欲も旺盛。ただ、寒くなってきた。

 

 

A3本栖湖A4精進湖民宿村(予定到着時間 5:05、 実績 7:03、 差 +1:58、到着順位 1407

この場所で夜明けを迎えることは想定外。やはり渋滞が効いている。ただ、脚の負荷がその分少なく、体は動く。

本栖湖を見下ろす尾根道で夜が明ける。少し明るくなってきて、見下ろす本栖湖が綺麗だ。天気良ければ、ここからも富士山が見えたんだよね。

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烏帽子岳を越え本栖湖に再び降りたところから精進湖へ続くトレイルに差し掛かったのは6時前か。

薄日が差し込み、とても気持ち良い景色の中を走れた。ここが今回の大会で最も楽しめたかも。

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と、時計からアラーム音が。

Suunto Ambit3 Peakの設定は30時間モードにしていたのだが、まだ18時間しか経過していないのに充電の残りが「7%!?」

想定外だがどうしようもなく、「なんとかA5まで持ってくれ」と祈る。

 

そして友人たちの待つA4精進湖に到着。

ドロップバッグを受け取り、ここで初めて座ってゆっくり休んだ。

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差し入れのカレーメシがばつぐんに美味しく、元気が出てきた。体育館で全て着替え、まだ一睡もしていなかったので15分だけ寝て、再出発。

15分の睡眠だけでも、スッキリできた。

 

 

A4精進湖民宿村~A5勝山(予定到着時間 9:20、 実績 11:25、 差 +2:05、到着順位 1383

 

鳴沢氷穴でソフトクリームが買えると聞いていたが、「この寒さじゃねぇ」なんて言っていたのに、いざ目の前に見えると食べたくなり結局購入。「とうもろこしソフトはご褒美ご褒美!」と勝手に納得して歩きながら食す。

 

ロードは歩きと走りを半分ずつ。100歩走って50歩歩く、80歩走って80歩歩く など、とにかく歩き通しにならないよう気をつけた。(この辺りは、これまでのウルトラマラソンやトレイルの経験が生きたかも)

 

 

A5勝山~A6忍野(予定到着時間 13:10、 実績 15:43、 差 +2:30、到着順位 1350

 

勝山でも友人たちのサポートを受ける。時間を気にしていたが、「大丈夫、ゆっくり、慌てなくていいよ」と声かけてもらったが、コース復帰後はやはり2時間の遅れが気になった。

しかしこの辺りから足裏が痛み出し、思ったようにロードが走れない。我慢の区間だった。

さらに想定外だったのが、雨が降り出したこと。

 

勝山を出た時は晴れていたのに、(天気予報でも雨マークは見てなかったはず)徐々に暗くなり雨が本降りに。

 

和田山に向け登っている途中で寒さも追い打ちをかけ、グローブは濡れ手は冷え切り、握力がなくなっていた。

さらに雨がミゾレに、そして雪に変わった。

 

この後の杓子の夜中の気温予報が「マイナス2度」と聞いていたので、「今でも杓子は雪だろうな」「雪の杓子を夜中に越えられるのか?」「手袋ダメだな、ビニール手袋買っといてってメールしようかな」「これ、中止になるんじゃないか?」なんて考え出していた。

その頃、スマホがブルブル着信を何度も伝えていたが、この時は友人からのメールだと思い込んでいたためスルーしていた。

そして、このメールこそが本部からの中止を伝えていたのだった。

 

A6に向けた下りトレイルの終盤、コース誘導の方が「杓子は雪積もっているって」と教えてくれた。

「やはりそうか」と思ったら、ロードへ出るとこの誘導の方から「次のエイドで変更の知らせがあるので、エイド着いたら確認してください」と言われた。

私を含め前後の選手は何が起きているのかまだ把握しておらず(=メールを確認できていない)、不安とともにA6忍野に到着。

 

そこに見えたのは、ハザードランプを付けた車の大行列だった。

 

「まさか、これは迎えにきた人たちの車??」

ここはサポート禁止のエイド。なのに、プライベートと思われる車が次々とやってくる。これはただ事ではない。

 

エイドに入る直前、友人にあった。「え?これ、何?もしかして、、、」

彼は何も言わず、ただ頷いた。

 

終わりだった。

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