登った下った走った歩いた備忘録

第5回 上州武尊山スカイビュートレイル120 (スタート~A5)

AM5:00

うっすらと夜が明けつつある中スタート。

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寒すぎず、風もなく、快適。

ヘッデンを着けるか悩み、空の明るくなり加減をみてスタート直前にザックに片づけた。

 

ジョグペースよりゆっくりだが、息も上がらない程度でロードを進む。ウォーミングアップで体が温まったころにトレイル入口。多くの人たちがゾロゾロ進むので急がず慌てず、流れにのって進む。

 

急下りから登り返しが1か所。前後の人たちの会話では、去年はぐちゃぐちゃで大変な渋滞だったよう。今年は大した渋滞にならず、15分くらい短縮できてるらしい。

 


【A1 川場 AM7:00】

最初のエイドで水分と軽食を採り、水も補充。全然元気。

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いざ剣が峰。

3週間前に妻と下見にきたが、その時は歩きだったので今回はあっという間にスキー場の上まで。ここからさらに高度を上げると、視界が開けた!

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おー!テンション上がる!!

先に人の列が見える。 

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まだまだ上り続けるが、序盤で体力もあるので文句もでない。楽しい。

けど、風が冷たい!

 

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剣が峰には誘導の方もいて、下りのコース脇でも「気を付けてくださいね」と

声かけてくれる。安心だ。

 

ゆっくり安全に下り、沢を渡り林道を進むとA2で折り返してきたトップの選手と

すれ違う。

トップ10人くらいは上りでも走っていたけど、しばらくすると歩きの選手もちらほら。

そうか、俺も歩いて全然いいんだ!(と甘える)

 

 

【A2 宝台樹 AM11:12】

ライト&予備電池のチェック。

腹ごしらえ&飲み物もしっかりいただき、5分でコース復帰。

ゲレンデの上り。。。

去年、70にでたのでこの登りは経験済。やっぱりゲレンデ上りはキツイな~

コースの記憶は残っていて、あと少しで分岐、あと少しで竹を刈った滑るとこ

なんて復習しながら進む。

梯子の下りは去年より頑丈に作られていたように感じた。

 

そして武尊山頂! 今年は晴れる!見渡せる!!

一気にテンション上がる。

山頂で写真とったが、下り出してもその景色をのんびり見ていたくて、止まっては写真とって、止まっては写真とっての繰り返し。

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どんどん後続の選手に抜かれてゆくので、ほどほどに、、、と感じちゃんと走る。

 

次のA3では先輩が応援に来てくれる。

16:00位になりそうですと言っていたが、あれ?遅い。遅れるかも。

安全第一で心拍上げず行っていたら、思ったより遅くなってしまった。

 

あと1KくらいでA3かな。

と、道の先から先輩が手を振ってこっちに向かってきた。

 

 

【A3 武尊牧場 16:20】

 話し相手がいると気持ちも楽になります。今回初めて実感。

ここまでどんな感じか、これからどうなるか。先輩は去年完走しているのでその情報がありがたい。

15分くらいのんびりしてコース復帰。

手を振って走り出すと、、、

「ぽちゃ、ぽちゃ、ぽちゃ、、、」

話しながら水分とりすぎたらしく、腹の中でぽちゃぽちゃ揺れている。

走れないので歩きでキャンプ場を出る。

 

この先が2つのスキー場

 

尾瀬岩倉の上り。

日が落ちて暗くなりだすと共に、霧が濃くなってきた。

上る道はコース脇に取り付けてあるライトを目指して上る。

 

今年も途中、ほかの選手と雑談しながら進むと、気もまぎれていつの間にか上り終わる。

 

登り切ったところでゴロンと寝転がってストレッチ。

足と腰を伸ばす。これがすごく良かった。体が軽くなった。

(腰がゴキゴキッと音を立ててた)

 

ヘッデンを出して復活。

軽快に下り始める。

 

が、アクシデント。

 

ブリーフィングの時に横山さんが「ゲレンデには溝がところどころあるから気を付けてくださいね」と言われていたにもかかわらず、、、

霧で視界が悪かったことと、溝に草がかかって「落とし穴?」ぽくなっていたこともあり、

「アッ、溝!」と思った時には左足はすでに落ち、態勢崩して前に一回転。

咄嗟に後ろの選手に「溝ありますよ!」と声掛け。

(私がコケてる時点で、何かあるなってわかるよね(苦笑))

 

幸いゲレンデはフカフノ草地だったので転んでも痛くはなかった。

が、左ひざに違和感。「おや?」

 

その場で屈伸したが、激しい痛みはないので、ゆっくりと走り出す。

でも、左足を着いたとき、踏ん張るときに膝に軽い痛みが。

 

「こりゃマズイ」

 

すぐにペースを落とし、走り方(着地の場所)を試行錯誤し、衝撃の少ない動きで進む。

不安なときは下りでも歩く。

 

ようやくこれからというところで、進めなくならないよう丁寧すぎるくらい慎重に動く。

 

片品高原の上りに到着。霧の中。でも、手を腿に着けることなく一歩一歩しっかり登れた。ここを超えればA4だ。

 

【A4 片品高原 19:25】

夜なのに結構大きな音を鳴らして選手を出迎えている。

上っている途中から聞こえるので、「あと少しだ!」と力も湧いてきた。

 

A4では奥宮さんがマイクで声だしながら出迎えてくれた。

コーンスープが体を温めてくれた。おかわりまでしてしまった。

 

ペース落としたため、予定より遅れて到着している。

トイレに寄って、すぐにコース復帰。

 

ここからはしばらく平坦ロード。幸い左ひざの痛みは悪化していないので、走り切ろうと思い先行する選手に着いてゆく。

 

ここまで60Kくらい動いていたが、まだ走れてる。

野辺山ウルトラだとバテ始める距離だが、歩きを交えるトレイルレースなので距離と疲労がロードの場合とは全く違う。

 

闇の中を黙々と進む。

 

名物の仮設橋。ハデな電飾で輝いている。

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何気に川の流量は多い。そしてW2.

 

【W2 十二様 21:25】

 あまり記憶がない。さくっと給水して通過。

頭の中では、

「A5に日付が変わるまで着けるだろうか?」

「2時間も寝れる余裕はあるのか?」

と自問自答しながら足を前に進めていた。

 

オグナほたかの上り。ここは、コンクリートの道幅を使ってジグザグに進む。

そんな進み方しているのは誰もいなかったが、上りの負担を軽くするための自分なりの工夫。

しばらくすると、睡魔が襲ってきた。

朦朧としながら、指なしグローブを外し、パンツのウェストポケットに入れた(はずだった)。

 

それが「〜はずだった」と気づくのは、A5で仮眠をとった後だった。

 

 

【A5 オグナほたか 23:50】

ぎりぎり日付が変わる前に到着。

まずは仮眠する場所を確保。

靴下脱いで、シャツを交換し、テービングはずし、汗を拭いてから腹ごしらえに。

カレーライスが出されていた。食欲十分!出されていたもの全種類を制覇!

 

仮眠スペースへ移動し、横になる。時刻は0:40。

ここで2時間も寝たら、関門アウトじゃね!?と思いながらも、目を閉じた。