登った下った走った歩いた備忘録

FTR100 2016  A6 飯能中央公園〜ゴール 秩父神社

A6 飯能中央公園で着替えて、食べて飲んでしていたらあっという間に時間が過ぎていました。時計を見ると50分も経っている!トイレを済ませ、コース復帰。

寒い!

さらに、脚が重い。動かない。休み過ぎたか??

 

(もはやここから先は写真を撮ることも面倒臭くなり文字だけ)

 

A6から巾着田はロードが多く、元気であれば走れる区間。でも脚が重い。大腿四頭筋もまだ不安。巾着田でボチボチ歩いていると、他の選手に離されてゆく。

でも、慌てない。

 

今回の大会では

・朝、明るくなってからゴールする

という目的があったので、ここでのペースダウンは全く気にせず。

それは、ハセツネで日の出前にゴールする度、なんか勿体無い時間の使い方してないか?と自問自答したこともあったので。

 

A6からA7鎌北湖までは試走済みだったのですが、物見山を通過したことに気づかず、誘導の人から「もう過ぎましたよ」と教えてもらう始末。

注意力が低下してます。

 

眠気も出てきたところでA7 鎌北湖に到着。

仮眠をしたかったけど、時間と体力的にはまだ行ける。A8 顔振峠までは、峠走で何度も行った場所だし距離も短いから進んじゃえと思い、腹を満たして出発。

 

ユガデが遠い。試走の時は近く感じたが、道を間違っていたのか、周りの見えない夜道だから距離感が掴めないのか、なかなか着かない。

遠くに先行く人のライトが見えるので、多分間違っていないのだろう、、、

 

そんな不安の中、ようやくユガデ到着。

林を抜け空が開ける。見上げると満天の星空!

スタートの雨もすっかり忘れ、星空に感動。前後の選手間隔が開いていたので、ライトを全て消して暫く星空堪能。

楽しい!感動!こういう楽しみに満足。

 

A8 顔振峠には眠気ピークで到着。仮眠しようと思ったら、仮眠する場所が無い!

止む無く、イスに座って15分ほど寝る。補給含め、30分くらい居たかな。

これだけでもコース復帰した時は頭がスッキリしていました。

 

ここから最大のヤマ場は高山不動尊。とばかり思って居ましたが、その前にどんどん下ります。まだ下るの?その分また登るんだよね?そろそろ下り終わりにしようよ、、、と弱気になるほど(実際距離としてはそれほど下っていないようだけど)下りました。

 

そして、高山不動尊に向けて登りが始まります。

一定のペースで足を進めますが、途中で小休止する人、木に手をかけて眠る人、皆さん各々の敵と戦っています。

 

私はこの区間高山不動尊を意識するより、関八州見晴台までを登りの区切りとして捉えていて、あの階段は上を見ずに黙々と足を進め、見晴台までのさらなる登りに集中しました。何せ、もう眠たくて眠たくて、見晴台にベンチがあったことを覚えて居たので、そこで寝るぞ!とそれだけ考え、止まることなく進みました。

 

やっとのことで関八州見晴台!寝れる!

目の前のベンチ3台は空いている。もうダメ、とすぐ横になり、キャップを目を隠すように下ろし、すぐに眠りに付く。もちろん寒いけど、風は強くないので耐えられた。

残り2台のベンチにも、次々と選手が横になった。みんな眠いんだなぁ。

 

どのくらい寝たのか、時計で確認することもなく、目が覚めてすぐコース復帰。

かなり意識はハッキリして、眠気は消えてます。

そのままの勢いでA9県民の森を、、、が、思わぬ事態が発覚。

 

大野峠を通過中、時計を見ると、何かおかしい。

 

使用している時計はSUUNTO AMBIT2R。途中から充電しながら進んできましたが、A6 飯能から充電があまり減ってない。

「これだけ時間経過しているのに、何かおかしい」とよく見ると、GPSの捕捉が切れている。

 

「ええええぇ!」

 

今回は長丁場。10月のえちご・くびき野ウルトラでも充電切れでログを綺麗に残せなかったので特に注意して早めの充電をしていたのに、まさかGPS捕捉が切れているとは、、、

 

どこから切れて居たのかなど考える余裕もなく、とりあえず一度保存して、再スタートさせる。

 

(ゴールしてから確認したところ、飯能エイドから切れて居た。おそらく、着替えたり長く休んで居た時に捕捉ができなくなり、そのままだったのだろう。距離は記録されて居ても、コースや高度情報は全くない 泣)

 

ルート情報は飯能で停止になってた、、、、

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高度情報も、A6 飯能で終了。後には距離と時間を刻んだ直線だけが。。。

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再起動しても、GPSは補足してくれない。諦めて、そのまま放置。足を進める。

 

大野峠への途中、大きな岩を超える場所で、コース左下にライトの明かりが。

私   「そっちに目印有りましたか〜?」

先行の方「多分、これだと思いますー」

 

試走をした時はそこまで下る道はなかったはず。右にロードが有り、そこに沿ったトレイルを進んでいくコース。確かに、マーカーは左の木に付いている。

(そんなことはないはず)

後についてゆかず、岩の右を超えていくとその先にマーカーが見える。

私「こっちに印有りますよー」

よかった、あの方は戻ってこれる。

武甲山でミスコースした時のお返しを(別の方だが)できた。苦笑

 

大野峠を通過する頃から、日の出の時間が気になる。

パラグライダーの離陸場ではまだ暗く夜景が美しい。

県民の森に着く頃に日の出かな。。

 

丸山手前で視界が開ける。そして空が徐々に明るくなると、想像しない景色が。

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町が見えない。綺麗な夜景を見せていた町が、雲の下に隠れている。しかも果てしなく。

雲の上に顔を出しているのは、はるか先の山のてっぺん。(どこの山だろうか)

 

こんな雲海、見たことない。本当に海のようだ。白い海。これが本当の雲海か。

 

一人声をあげて「すげー!」と叫んでも、前後に誰もいない。感動を共有する人たちがいない。。。。

それはそれで、贅沢な時間なのか、寂しい時間なのか、複雑な気分。

 

でも、気持ちは満たされ、気持ち良くA9 県民の森へ到着。

 

ボランティアスタッフの方に、「雲海すごく綺麗でしたよ!」と声かけながらエイドに入る。

最後のエイド。あとは怪我せず下りゴールするだけ。

特に長居する必要も時間調整の必要もないので、一休みしてすぐ出発。

 

(この時気付いたのですが、県民の森からの下り、試走ではコース間違えてました。)

 

柔らかな朝日と冷たい空気の中、ふかふかな黄色い落ち葉のトレイルを下る。

秋満タンのエリアから、更に下ると緑のエリアへ。この自然の色彩の変化も楽しい。

 

遅いなりに、明るい時間に走れることは「これがこの大会の本当の楽しさでは」と勝手に解釈し満足し、感動しながら秩父の町へ。

 

ついに町に出た。午前7時45分。

 

あー、楽しかった。ここからはちょっと丘超えてゴールだったな。

「この先、ちょっと登ったらあとはゴールです」ボランティアさんのアドバイス。

終わっちゃうな。。。。と早くも感動に浸っていたら、、、、

 

え、ちょっと登るっていうか、結構登ってますよね???

 

まさか、町に降りてきてから45分もかかるとは思わなかった(苦笑)

いや、前後の方との間隔を見ながら進んでいたこともあるのですけど。

だって、写真撮りたいじゃないですか。実行委員長 奥宮さんと。

どんな写真撮ってもらおうかな、ガッツポーズしようかな、サインもらいたいな、、なんて考えながら見えた、ゴールゲート!

 

ゴーーール!

 

完走メダル(ヒノキ?)をかけてもらい、見渡すが、いません、実行委員長。

(あ、、、)

この時間ならいらっしゃると思ったのに、ハズレでした。

超残念。

 

どうやら、この頃はコースに出ていたようですね。

(FBで見かけたコースで声かけてもらっていた方や、写真の更新時間からすると)

 

こうして、私の105Kは終了となりました。

 

なんか、最長距離、最長時間の大会だったけど、ゴールはあっさりしたものだったな。

STYは友人が出迎えてくれたけど、今回は一人参加。これが一人参加の空気か。。。

 

でも、完走した事実は残せた。

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丸山手前でGPS補足再開してた。最後の15Kくらい。

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今年はこれでおしまい。

来年はすぐそこ。さあ、次を目指すぞ。

 

(ゴール後は武甲温泉へ。10時まで清掃のためすぐには入れず。大広間で仮眠して、それから汗を流して、車で帰路につきました)