登った下った走った歩いた備忘録

えちご・くびき野100kmマラソン 2016

2016年10月9日、えちご・くびき野100kmマラソンを走ってきました。

 

今回は、想いと意図がありました。

「生まれた土地の大会で、他界した祖母と叔父を想い感謝しながら、両親を楽しませたい。」

 

この大会を知ったのが2年前、祖母の見舞いに来た時、高田公園や金谷山に60kmマラソンの看板を見つけのがきっかけ。

その後祖母は他界。半年後に叔父も。法事で高田に来ることが増え、この地に想いを馳せる時間も増えました。

3歳で新潟へ移ったので、高田での思い出は夏休みに遊びに来たこと。でも沢山ありました。

お世話になった二人を偲びながら、離れて住む両親とも自分が童心に戻ってこの地で思い出を残せたら、、、

 

そんな想いを2年間抱き、この日を迎えます。

 

前日(土曜)、昼前に新井ICを降りコースの下見へ。

26km地点の板倉区総合事務所を目指し、そこからコースを辿りました。

下見しておくとやはり気持ちが楽です。

(野辺山でも痛感してますが)

 

ポイントは第1関門の牧区総合事務所からの登りで頑張りすぎないことだと感じました。

あとは、70km過ぎから海までを飽きずに踏ん張れるか。

 

車で3時間かけてゴールまで下見完了し、そのままスタート地点のリージョンプラザへ。

 

前夜祭の申し込みしてあったので、腹ごしらえはそこで完了。

帰って20時就寝したのでした。

 

大会当日。

2時起床で二膳飯と味噌汁。スタート直前にジェル。

でも眠い。明らかに野辺山の時よりテンション低い(-_-) 

 

雨ですねー。ネットの天気予報では、昼前まで断続的な雨。

ビニール袋を破った簡易雨具を着て並びます。


雨が降っていたからか、列の最後尾は屋内。

だらだら進んで、ようやくスタートラインに。

 「雨」慣れちゃいました。暑くなるよりマシ。

 

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ま、先は長いしぼちぼちと考えながらスタート。

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後方からのスタートだったので、ぼちぼち抜きながらペースつかみます。

前半はキロ5.40想定。5kmくらいから気持ち良く走れました。

 

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 前日に車で板倉以降のコースは下見済みだったので、気持ちもゆとりがあります。

案山子の応援も写真に収めるくらいの余裕。

 

50.5kmの安塚で4時間55分。まずまずのペースでした。

少し疲れを感じながらドロップバッグ受け取り、ゼッケン付け替えてシャツを着替え、ソックスとシューズを履き替え、再スタート。

が、脚が固まって動きが悪い。

動かない時間が長いと、動けるようになるまで同じだけの時間がかかっているように感じます。

 

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 安塚を過ぎてから、見通しは良くなりパチリ。

 

右脚付け根に痛みを感じ始めたのはこの先。歩きと走りを交互に進みます。

 

70km以降はガクンとペースが落ちます。痛みとどう付き合い、折り合い付けるか自問自答しながら進みます。

 

78.4kmのトランジットで荷物を受け取り、ベスパ&ショッツ投入。

一緒に入れておいた筋膜ほぐずためのトリガーポイントで腰・背中・脚をグリグリ。

隣で着替えていた方から「これ、ドロップバッグに入れてくる人、初めて見ました(笑)」と関心されました。

 

でも、果たしてこれは効果あったのか。

やっているときは気持ちいいのですが、脚の気だるだは変わりませんでした。

限界だったのかな。

 

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 残り10kmくらいで日本海に出ました。

綺麗な夕日、、、では無く、「ゴー」という風と共に目の前には「荒波」日本海

これも確かに日本海らしい。笑

 

ここから更に脚が動きません。 

あと10Kmくらいが、踏ん張れません。ここが自分の弱いところだな。

 

第3関門からは時計を見ておらず、今どのくらいの時間かも不明。

 

さらに、残り5kmくらいで時計の充電が切れた。

 

時計の充電はいつも50kmくらいから携帯充電器でコード繋いで走りながら行なっているのです。

今回も同じくやっていたはずなのに。

バッテリー残30%って表示されていたのに。

突然、「ピー」というアラーム音と共に画面消失。

 

慌てて携帯充電器繋いで充電再開するも、GPS捕捉できず。

3、4分待って見たけど、一向に GPS入らないので、心拍捕捉だけで再スタート。

このあと5分後くらいでGPS自動捕捉してたので、充電足りないとGPS取れないのかなと勝手に推測。

 

そんなこんなであと3km。

 

足痛いなー、ペース上げられないなー、どうせ10時間台は無理だろうから、このままゴールすりゃいいか。。。でも、走ってゴールしたいな。

 

と、弱気な会話を自分の中でしながら、先行するランナーに引っ張ってもらいながらようやくゴールへ。

 

名前が呼ばれてる!

聞こえたよ、呼ばれたよ!ハイ!

最後の50mは真剣に走ります!

 

ゴール。11時間31分。

タイムはまずまず。楽しかった。嬉しかった。

 

ゴールすると完走メダルをかけてもらい、ボランティアの中学生が席まで誘導してくれます。

「シューズのチップ外します」

「何か食べますか?、飲み物は何がいいですか?持ってきます」

「完走証持ってきますので、ゼッケン外しておいてもらえますか?」

す、凄い。

おじさん、座ったままで良いの?

え、いや、シューズのチップ、パチンって切らないの?

手で外すの大変でしょ、片方は自分で外すよ。

何だか申し訳ないな。そんなにしてもらって。。。。

途中のレストでドロップバック受け渡しや送り出してくれた中学生達もそうだったけど、本当に子供達に感謝です。

これがこの大会の魅力なんですね。

 

地域で一丸となって盛り上げてくれる。

良い街です。

 

沿道で声援してくれたおじいちゃん、おばあちゃん、ちびっこ。

スタッフとして頑張ってくれていた皆さん。

本当にありがとうございました。

最高の時間、過ごさせていただきました。

感謝しかない、素晴らしい大会でした。

 

 

翌日、足を引きずりながらも、春日山は行っときました。

私と同じようなランナーの皆さんもいましたね。翌日観光の定番です。